おもしろいいちゃらぶげーってなんやねん

 星織ユメミライのときにちょっとやった気がするけど、結構雑で無茶苦茶だったからちょっとだけ整理ついでに書きます。

 そもそもなんだけど、一生主人公とヒロインがデートしてイチャイチャして照れてどうのこうのしてる作品と、人が死んだりタイムスリップしたり戦ったりしてる作品とを比べたときに、どっちがおもしろく感じやすいかというのを考えると、断然後者なわけ。作品としての完成度はともかく、なんだかんだで人の生き死にを扱われると、それなりに響くぅ~ってなっちゃう。おたくだって血も涙もある人間だもん。

 じゃあいちゃらぶげーが面白いって感じるところはどこなんですかというお話になると、その9割はキャラクターの魅力でしょう。だって感動する物語や舞台設定はないんだから、そのキャラを好きになれるかとか、かわいいかとか、主人公がどうかぐらいしか見るところがないよね。
 
 ただそれだけを主人公とヒロインと、周りのキャラの日常生活だけで書くのはかなり難しいので、王道えっちなげーむ、つまり、色々あって付き合って、しばらく仲良くたのしい恋人生活で、最後にお家の事情やら喧嘩やらでちょっと読んでる人をどきどきさせて、主人公がかっこ良く解決して幸せなセックスをして終了みたいなのが主流なんでしょう。プリマ☆ステラがおすすめ。でもこれって、今言われてるいちゃらぶげーとは違うもので、最初に書いたけど王道エッチなゲームって感じ。

 いちゃらぶげーって、物語としての盛り上がりはせいぜい主人公かヒロインが告白するところだけで、あとはルートに入る前の幸せなハーレム状態と、告白、ルート確定後の幸せな彼氏彼女の楽しいデート&セックスを繰り返すみたいなもので構成されてるやつのことですよね。

 結局お話は戻るんですけど、これを面白く見せるのはやっぱり難しいわけです。派手なバトルも、泣けるシーンもないわけだから、キャラクターの色々な面を見せるイベントが日常風景の中でのキャラクター同士の会話に限られます。

 長々と書いたけど言いたいことはこれ。つまり、キャラクターの掛け合いにセンスや見るものがないと、笑えなくてつまらなくて面白くないお話の中で、主人公がよくわかんないけどなんかモテていて、ひねくれたおたくからすればなんでこうなったんだって感じのお花畑世界にうんざりしながら、あー絵はかわいいなーって思ってアンインストールすることになる。CG集でいいじゃんこれ。絵師バンザイ。金返せ。

 もちろんいちゃらぶげーが悪いという話ではなくて、世の中には主人公やヒロインの会話の中で、関係性の変化を上手く表現したり、そもそもの言葉の使い方にセンスがあるものもたくさんあります。
 

 あ~おもしろいいちゃらぶげーで幸せな気分になりたいから世の中のえっちなげーむつくってるひとがんばってくれ~~~~~


あきたからおしまい。結局がばがばやんこれ。またこんど